投稿ナンバー 25
製作者名 スケール 使用キット名 H P
ブレキャミ さん - 1/100 ガナーザクウォーリア -



ザフトのアスラン・ザラか・・・”

MSデッキに降りる艦内エレベーターの中で一人呟いてみた。
軍に復帰して一ヶ月、身体はここの空気に既に馴染みきっていた。
“抜け出せない運命なのか・・・” 頭をヨギルのは、残してきた・・・
口にすれば弱気になる・・・仕方のない事とは言え・・・
エレベーターの扉が開く・・・

若い女の声と整備班長の声が同時に“隊長ォォォォ”大声のハーモニーだった。
二人は駆け寄るというより詰め寄るという勢いだった。

“なんとか言ってやってくださいよぉぉぉ”
“あたしの機体が青いなんてぇぇぇぇ”

艦長からの艦内士官閲覧文書を思い出していた。
後からの履歴を尊重して電子文書ではなく書面によるサイン。
“我が艦隊に於ける戦闘指揮の観点からMSカラーの変更について”
文書後半に隊長機とルナ・マリア搭乗機との識別の為、変更を要すと記載されていた・・・
アスランは空戦から変形後、地上で戦い再び空に舞い上がる戦闘を今まで繰り返してきた・・・
艦長の判断は適切な判断だった・・・と思うが・・・

赤服のルナ・マリア嬢はお気に召さないらしい・・・今もMSデッキで戦闘継続中である。
“ルナ・マリア お前、こっちの方がかわいいぞぉ”

ここは隊長としては
この場を収めなければならない・・・
赤服は・・・
戦闘が第二段階に移行の・・・ようだ。
彼女を冷静に分析しながらも、
これは自分の一番苦手な行為だと思った。
そうだな・・・ここは誰かになりきって別の口で喋ればいいのだ”
アスランは戦闘を横目に見ながら機体に接近しつつ・・
自分でも恥ずかしい位アスランらしくない言葉だった。

振り返り、照れ隠しに“なぁ~んてな”と言おうとした次の瞬間
赤服の女性が両手を頬にあて赤らめ、もじもじしている。
目にはハート・マークが映ってる・・・
やってしまったぁぁぁぁと思ったが手遅れだった。
次の真実の言葉を発すると戦闘が第三段階に移行してしまう。
・・・ここはこれで収めよう・・・アスランは自分に言いきかせた。
“ルナ・マリア。軍では命令は絶対なんだ”
いつものアスランの口調だった。
青い機体の騒乱は無事、収まったようだ。
改修を受けた機体はこのエピソードから“蒼月”と命名された。

◎制作者のコメント


後期改修型ルナ・マリア専用機 ”蒼月”仕様
<改造箇所>
■頭部
元の形状は素晴らしいです。でもパテ盛り・・・頭部の左右二個の出っ張りをセンサーと解釈して内装とする設定
ヘルメット断面の薄々攻撃。カメラアイの幅詰め。カメラアイはビーズです。
■肩部 スパイクアーマーパテモリ 左に増加アーマーです。
■脚部 太ももを1mmプラ板を6枚重ねて延長。後は途中写真をご覧ください(笑)
■胸部 コトブキヤの丸パーツ埋め込み
■武器類 銃身の冷却装置の追加。各部にメタルビーズ配置

デカールは通常より大きめのを使い、配置してみました。
挟み込み部品は後はめ加工。

<塗装>
ホワイト:ホワイト+赤+青
ブルー:ブルー+白+蛍光ピンク(5:3:2)
MH的なブルー狙いました
ダークブルー:ブルー+ホワイト+蛍光ピンク(4:3:3)



○管理人FDひろより

ブレキャミさんよりいただきました〜
毎回、自分のコンセプトを持って製作されているので、このような小説風の作品でいろいろ驚かせてくれますが、
今回も、パッと見で分かる鮮やかなブルーにどうしても目がいってしまいますね。
まさに、「蒼月」ってネーミングがふさわしい作品になってます。

制作段階から拝見してますので、どうまとめてくるかと期待していたのですが、まさに裏切らないものに仕上がってますね〜。
これだけの改修で荒さが目立たないのもお見事ですし、それにくわえてプロポーションが素晴しいですね。
ディテールは派手すぎずに要所要所によく配置され、それを派手目のデカールで補うところがさらにいいですね。
これからザクウォーリア系を作ろうとされている方にはかなり参考になる作例ではないでしょうか。


投稿ありがとうございました。また素晴しい作品をお待ちしております。

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